ラッキー飯店がオープンしたのは57年前(1967年)。先代である父・清美さんが始めました。ユニークな店の名前も、先代が決めたものです。
義和さん
「(テナントに)うちが入る前に、ラッキーというスナックがあったんです。それをそのままいい名前だから、看板も『スナックラッキー』を『中華ラッキー』にすれば済んだ話なので、そうしました。その当時、目立って良かったです」
2代目の義和さんは18歳の時から店に立ち、以来50年、その味を守ってきたのです。
昌美さん
「先代から引き継いだ時も『味は変えられない』ということで、主人はかなり大変な思いをしたと思います。昔から知っている人はいろいろ言いますからね」
それでも大将は、そんな苦労があったことを微塵もみせません。
義和さん
「たいしてない、『おいしく作ろう』ぐらい。でも、昔ながらのラーメンだから、それを変えてはいけないなと。味を変えたら違うラーメンになるし、違うチャーハンになる。それは、これを食べようと思ってくる人にとっては嫌でしょ」
そんな味にうるさい常連客に愛されてきた理由。それは厨房(ちゅうぼう)をのぞけば、すぐに分かります。