天津飯のご飯をチャーハンにした「天津チャーハン」。石川県小松市の郊外に店を構えて55年の「龍華」を切り盛りしているのは、店主の宮下清忠さんと奥様の白菊さん、さらに孫の村上太郎さんです。チャーシューがゴロゴロと入ったチャーハンにふわとろの薄焼き卵を乗せ関西風の餡をかけた「天津チャーハン」は4年前、兵庫県の中華料理店での修行を終え店の手伝いに入った孫の太郎さんが紅ショウガを乗せたことで、視覚的に彩が、味覚にさっぱり感が増し、お店を代表する人気メニューに。家族からの反対を押し切り町中華の料理人となった太郎さんは、時代の流れから姿を消しつつある「町中華」の灯を消すまいと、祖父母と共に日々厨房で中華鍋を振り続けています。